報道発表

人間の安全保障基金による「スーダンにおける人間の安全保障のための犠牲者支援と地雷回避教育」プロジェクト支援について

平成18年6月12日
  1. わが国政府および国連は、6月12日(月曜日)、国連地雷対策サービス部(UNMAS)、国連プロジェクト・サービス機関(UNOPS)、国連開発計画(UNDP)および国連児童基金(UNICEF)がスーダン共和国において実施する「スーダンにおける人間の安全保障のための犠牲者支援と地雷回避教育」プロジェクトに対し、人間の安全保障基金を通じ、174万5,436ドル(約1億9,374万円)の支援を行うことを決定した。
  2. スーダン共和国の南部および中部地域では、長期にわたる戦争の中で都市を防衛するために大量の地雷が敷設されたが、これらの地雷は2005年1月のスーダン政府とスーダン人民解放軍との間で合意された包括和平後の人々の安全な生活と速やかな地域復興の妨げとなっている。このプロジェクトは、地雷や不発弾などの脅威に対処するためのコミュニティに根ざした取り組みの基礎を築くことを目的に以下の活動を実施するものである。

    (1)行政官、NGO、地雷生存者などの関係者を招集し、地雷犠牲者支援のための国家戦略および作業計画を策定するためのワークショップの開催。

    (2)コミュニティに根ざした職業訓練を行うための地雷犠牲者のニーズ調査の実施。

    (3)地雷被害を最小限にとどめるために、個人やコミュニティを対象とした地雷回避教育の実施。

    (4)地雷対策活動に関する一般国民の意識向上を図るためにハルツームでの写真展の実施。

  3. 本プロジェクトは、上記の活動に対するスーダンの人々とコミュニティのオーナーシップを高めることにより人々を地雷の脅威から守ることが期待される。

(参考)
 人間の安全保障基金は、1999年3月にわが国の主導により国連に設置された信託基金であり、現在までに総額約315億円(約2億7,973万ドル)を拠出している。これまでも、この基金を通じ人間の生存、生活、尊厳に対する多様な脅威に対して人間の安全保障の視点から取り組む国連関係国際機関の150件以上のプロジェクトを支援してきている。

  • 国際社会協力部 政策課
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