報道発表

イラク空手関係者の来日について

平成18年5月25日
  1. わが国政府は、スポーツ交流を通じたイラクにおける対日理解促進、親日家育成を目的として、5月28日(日曜日)から6月7日(水曜日)まで、イラク空手連盟本部およびムサンナー県支部から空手関係者8名を招聘する。
  2. 一行は滞在中、財団法人全日本空手道連盟および防衛庁等の協力により、都内大学および自衛隊体育学校における練習に参加し、第45回全自衛隊空手道選手権大会において演武を披露するほか、政府関係者等への表敬や都内視察を実施する予定である。
  3. 本件事業は、陸上自衛隊派遣部隊によるサマーワ空手関係者との交流や、財団法人全日本空手道連盟による空手用品寄贈等をはじめとするわが国関係者による尽力もあって、サマーワを中心としたイラクにおいて空手に対する関心が高まっている機会を捉え、実施するものである。
  4. 今回の招聘により、イラクとの友好関係が増進されるとともに、空手というわが国の伝統的スポーツが有する「武道精神」を通じて対日理解が深まることが期待される。

(参考)

(1)本件スポーツ交流支援事業は、主として日本発祥のスポーツを通じた対日理解の促進および親日家の育成を目的とし、平成14年度より開始。

(2)平成16年度は、7月25日~8月7日に、イラクから柔道選手およびコーチの計2名を招聘し、アテネ五輪出場に向けた講道館での強化トレーニングおよび山下泰裕 財団法人全日本柔道連盟理事(ロサンゼルス五輪金メダリスト)との合同記者会見を行ったほか、小泉総理等の要人を表敬。
 また、8月31日~9月15日に、イラクから柔道および陸上競技の選手・コーチの計8名を招聘し、アラブ大会出場に向けた講道館や筑波大での強化トレーニングを実施。
 上記被招聘者のうち、アテネ五輪に出場したラーゼム選手は初戦敗退したものの、入場行進の際に旗手を務めた。また、アラブ大会に出場した柔道のハサン選手は銅メダルを獲得。

(3)平成17年度は、18年1月7日~20日に、中東4ヵ国(イラク、アフガニスタン、シリア、リビア)より柔道選手、コーチなど計12名を招聘。一行は、嘉納治五郎杯国際柔道大会及び国際合宿に参加したほか、山下理事と懇談した。イラクのムスタファー・サーディク・ジャーシム選手(当時15歳)は、各国強豪が参加する同大会の初戦に勝利するという快挙を成し遂げた。

このページのトップへ戻る
目次へ戻る