
西村六善・地球環境問題担当大使の気候変動関連交渉に参加するための政府代表への任命について
平成18年4月28日
- わが国政府は、4月28日(金曜日)の閣議において、西村六善(にしむらむつよし)・地球環境問題担当大使を、気候変動枠組条約及び京都議定書関連交渉に参加するための初代の政府代表に任命することを決定した。
- 昨年末にモントリオールで開催された気候変動枠組条約第11回締約国会合(COP11)では、温室効果ガス削減義務のない途上国や京都議定書から離脱した米国を含む全ての国が参加して、長期的協力のための行動に関する対話を開始することが決定された。また、上記会合と併行して行われた京都議定書第一回締約国会議(COP/MOP1)では、京都議定書が定める先進国等の温室効果ガス削減の第一約束期間(2008年~2012年)以降の削減義務のあり方について議論を開始することが合意された。
- 5月にボンで開催される事務レベルの補助機関会合で、これらの対話・議論の第一回が開催される予定である。
- わが国は、長期的な気候変動対策のためには、すべての国がその能力に応じ排出削減に取り組むことを可能とするとともに、主要排出国による最大限の削減努力を促す実効ある枠組みを構築することが重要との立場である。
- 今回の任命は、京都議定書の約束期間が終わる2013年以降の枠組み交渉などに積極的に取り組んでいくためのものである。