セルビア・モンテネグロのノヴィ・サド・セルビア国立劇場に対する一般文化無償資金協力について
平成18年3月30日
- わが国政府は、セルビア・モンテネグロ政府に対し、「ノヴィ・サド・セルビア国立劇場照明・音響機材整備計画（the Project for the Improvement of Lighting and Sound Equipment of Serbian National Theatre in Novi Sad）」の実施に資することを目的として、4,920万円を限度とする額の一般文化無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が3月30日（木曜日）、ベオグラードにおいて、わが方長井忠駐セルビア・モンテネグロ国特命全権大使と先方プレドラグ・イバノビッチ対外経済関係大臣（H.E.Mr.Predrag Ivanovic, Minister of International Economic Relations）の間で行われた。
- 被供与機関であるノヴィ・サド・セルビア国立劇場は、同国で最も長い歴史を誇る最大規模の劇場であり、年間190回のオペラ、バレエ、演劇等の公演を行い、文化都市ノビ・サドにおける舞台芸術・文化の中心である。本劇場では2002年まで約10年に亘る同国に対する国連による包括的制裁等の影響から、機材の更新ができず、殆どの機材は1970年代に購入したもので、老朽化が著しく、効率的・効果的な活動に支障を来しており、必要機材の整備が急務となっている。このような状況の下、セルビア・モンテネグロ政府は、ノヴィ・サド・セルビア国立劇場が照明・音響機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対し、一般文化無償資金協力を要請してきたものである。