
人間の安全保障基金によるウガンダ西部における国内避難民に対するキャッサバ増産を通じた支援について
平成17年10月31日
- わが国政府および国連は、10月31日(月曜日)、国連食糧農業機関(FAO)がウガンダにおいて実施する「ウガンダ西部・ルウェンゾリ地域におけるキャッサバ増産及び緊急農業支援事業にかかる調整能力強化計画」に対し、人間の安全保障基金を通じ、93万2,242ドル(約1億0,068万円)の支援を行うことを決定した。
- このプロジェクトは、紛争地域であったウガンダ西部のルウェンゾリにおける元国内避難民(IDP)を対象にキャッサバ増産のための農業技術や投入資源を支援するものである。主な活動は以下のとおり。
(1)キャッサバ畑の拡大およびキャッサバの増産のためのコミュニティへの支援
(2)農民および関連地元組織に対する改良されたキャッサバの生産技術の訓練を実施
(3)キャッサバの流通改善による参加コミュニティにおける商業機会の創出および貨幣収入の増大
- このプロジェクトの実施により、ウガンダにおける元IDPの生活が改善されるとともに、当該地域における農業再生の取り組みが調整されていくことが期待される。
(参考)
人間の安全保障基金は、1999年3月にわが国の主導により国連に設置された信託基金であり、現在 までに総額約290億円(約2.6億ドル)を拠出している。これまでも、この基金を通じ人間の生存、生活、尊厳に対する多様な脅威に対して人間の安全保障の視点から取り組む国連関係国際機関の130件 以上のプロジェクトを支援してきている。