
人間の安全保障基金によるスーダンにおけるアフリカ連合(AU)部隊人造り支援事業に対する支援について
平成17年10月25日
- わが国政府および国連は、10月25日(火曜日)、UNカントリーチーム(UNDP,UNFPA,UNMIS-HR,OHCHR,UNICEF)がスーダンにおいて実施する「スーダン・ダルフールにおけるアフリカ連合(AU)部隊人造り支援事業」に対し、人間の安全保障基金を通じ、281万2,330.5ドル(約3億936万円)の支援を行うことを決定した。
- このプロジェクトは、内戦により、武装勢力の攻撃、暴力、性的搾取、略奪、移動の自由の制限など様々な脅威に晒されている北部・西部・南部ダルフール地域の住民・国内避難民の特に女性・子供・老齢者の人権の状況を改善し、これら人々の能力強化を行うため、右住民・国内避難民の保護に従事しているAU部隊要員に対して、国際人道法、国際人権法に対する知識向上のためのトレーニングを実施し、部隊要員の正しい行動規範を構築するための研修を行うものである。
- このプロジェクトの実施により、AU部隊の行動規範が確立し、当該地域住民・国内避難民間のAU部隊への信頼も向上し、当該地域住民の安全と能力強化が確保されることが期待される。
(参考)
人間の安全保障基金は、1999年3月にわが国の主導により国連に設置された信託基金であり、現在までに総額約290億円(約2億6,000万ドル)を拠出している。これまでも、この基金を通じ人間の生存、生活、尊厳に対する多様な脅威に対して人間の安全保障の視点から取り組む国連関係国際機関の130件以上のプロジェクトを支援してきている。