報道発表

人間の安全保障基金によるコンゴ民主共和国における女児の発育と教育に対する支援について

平成17年9月30日
  1. わが国政府および国連は、9月30日(金曜日)、国連児童基金(UNICEF)がコンゴ民主共和国において実施する「女児の発育と教育」プロジェクトに対し、人間の安全保障基金を通じ、106万3,823ドル(約1億1,489万円)の支援を行うことを決定した。
  2. このプロジェクトは、コンゴ民主共和国において特に内戦の被害が深刻であったカタンガ、西カサイ、東カサイの三州において、女児を中心とする子供の就学を促進することを目的に、以下の活動を実施するものである。

    (1)保育施設および就学前教育の改善を通じて0歳から8歳までの約15万人の子供に対する支援を実施。

    (2)約2千人の保護者組織のメンバーを対象に幼児の発育促進の実践および女児教育の重要性に対する認識を高めるためのオリエンテーションを開催。

    (3)公的および非公的な教育施設に就学する約20万人の女児の出席率と学力水準の維持を支援。

    (4)約4千人の教育スタッフを対象に関連するカリキュラムを通じて教授能力を向上させるための訓練を実施。

  3. このプロジェクトの実施により、コンゴ民主共和国の小学校における女児の就学率が向上するとともに、内戦の被災地域における教育の必要に応えていくことが期待される。

(参考)
人間の安全保障基金は、1999年3月にわが国の主導により国連に設置された信託基金であり、現在までに総額約290億円(約2.6億ドル)を拠出している。これまでも、この基金を通じ人間の生存、生活、尊厳に対する多様な脅威に対して人間の安全保障の視点から取り組む国連関係国際機関の130件以上のプロジェクトを支援してきている。

  • 国際社会協力部 政策課
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