ブルガリア共和国の考古学研究所・博物館に対する一般文化無償資金協力について
平成17年9月12日
- わが国政府は、ブルガリア共和国政府に対し、「考古学研究所・博物館考古学研究機材整備計画」（the Project for the Improvement of Archaeology Equipment of the Institute of Archaeology and Museum at the Bulgarian Academy of Sciences）の実施に資することを目的として、4,130万円を限度とする額の一般文化無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が9月12日（月曜日）、ソフィアにおいて、わが方福井宏一郎駐ブルガリア共和国大使と先方イヴァイロ・ゲオルギエフ・カルフィン副首相兼外務大臣（Ivailo Georgiev Kalfin, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign Affairs）の間で行われた。
- 考古学研究所・博物館には、古代バルカン半島（古代トラキア）における新石器時代、青銅器時代からローマ、中世に至るまでの5万5千を超える遺物、130万点に上るイコンの収蔵品があり、資料の分析、記録、修復、保存を行っているが、現在同機関が所有している機材は、質量ともに限定されているだけでなく、老朽化が激しい。また本研究所・博物館は、同国における考古学研究の中心拠点としてふさわしいだけの研究発表用の視聴覚機材を有していないため、その活動に支障を来している。
このような状況の下、ブルガリア共和国政府は、ブルガリア研究所・博物館が視聴覚機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対し、一般文化無償資金協力を要請してきたものである。