報道発表

人間の安全保障基金による、パキスタンにおける貧困緩和と持続可能な開発のための設備プロジェクトの実施について

平成17年6月15日
  1. わが国政府および国連は、6月15日(水曜日)、国連開発計画(UNDP)がパキスタンにおいて実施する「貧困緩和と持続可能な開発のための設備プロジェクト」に対し、人間の安全保障基金を通じ、総額51万4,019ドル(約5,654万円)の支援を行うことを決定した。
  2. このプロジェクトは、深刻な水不足、灌漑施設の漏水、および農耕地の塩害等の問題が人々の生活に深刻な影響を及ぼしているパキスタン北西部のコミュニティに焦点を当て、乾燥地における灌漑設備と貯水技術の導入を推進するためのモデルコミュニティの開発や、コミュニティの訓練を通じたこうしたモデルコミュニティの維持に取り組むことを目的とする。また、本プロジェクトは、新しい灌漑施設の建設やコミュニティへの研修等の活動で男女が平等に参加し受益できるよう公平な機会の提供も重視している。
  3. このプロジェクトの実施により、当該コミュニティにおける水の供給状況が改善されるとともに、特に女性と子どもを対象とした住民の生活が向上することが期待される。

(参考)
 人間の安全保障基金は、1999年3月にわが国の主導により国連に設置された信託基金であり、現在までに総額約290億円(約2.6億ドル)を拠出している。これまでも、この基金を通じ人間の生存、生活、尊厳に対する多様な脅威に対して人間の安全保障の視点から取り組む国連関係国際機関の130件以上のプロジェクトを支援してきている。

  • 国際社会協力部 政策課
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