報道発表

人間の安全保障基金による中央アジアにおいて人間の安全保障を実現するための調査プロジェクトの実施について

平成17年5月9日
  1. わが国政府および国連は、5月9日(月曜日)、国連開発計画(UNDP)が実施する「中央アジアにおいて人間の安全保障を実現するための地域内協力に関する報告書」プロジェクトに対し、人間の安全保障基金を通じ、総額49万1,370ドル(約5,322万円)の支援を行うことを決定した。
  2. このプロジェクトでは、旧ソ連邦時代以来、人々に大きな脅威を与え続けている地域紛争、貧困、失業、麻薬等の諸問題からの脱却が進まない中央アジア諸国において、こうした脅威の除去に地域内で一致協力して取り組むことが長期的な経済成長や人間開発に不可欠であるとの共通認識を同地域の政策決定者や関係者に広めるために、中央アジア諸国の現状に関する調査研究を行い、調査報告書を配布することである。また、このプロジェクトは、2002年4月にトルクメニスタンにおいて行われた人間の安全保障委員会のラウンドテーブル会合の提言をフォローアップするものである。
  3. このプロジェクトの実施により、人間の安全保障の推進に向けた中央アジア地域内の協力の促進が期待される。

(参考)
 人間の安全保障基金は、1999年3月にわが国の主導により国連に設置された信託基金であり、現在までに総額約290億円(約2.6億ドル)を拠出している。これまでも、この基金を通じ人間の生存、生活、尊厳に対する多様な脅威に対して人間の安全保障の視点から取り組む国連関係国際機関の多くのプロジェクトを支援してきている。

  • 国際社会協力部 国連行政課
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