2006年8月
8月21日(月曜日)および22日(火曜日)、外務省の主催により国際法模擬裁判「2006年アジア・カップ」が東京・三田共用会議所にて開催されました。
この模擬裁判は、架空の国家間の係争を題材に、参加チームがそれぞれ原告・被告に扮して弁論を行い、裁判の勝ち負けを競う模擬法廷です。今年度で4回目を迎えた本大会では、国内予選で上位に入賞した日本の大学3チームと、アジア6カ国(中国、フィリピン、インドネシア、マレーシア、シンガポール、タイ)から来日した海外代表6チームが、「幼児の失踪と写真流出に関する事件の扱い」をテーマに2日間にわたって熱い戦いを繰り広げました。
模擬裁判終了後には、海外学生・日本人学生ともに都内視察を行い、国会議事堂の見学や外務省での懇談などを通じて国際交流を深めました。特に海外学生にとっては、日本に対する理解を深める機会になりました。
この模擬裁判の開催により、国際法を学ぶ学生の能力強化支援、国際人権・人道法に関する知識の普及および理解の増進などの点で大きな成果をえることができました。このような機会が、国内やアジア諸国で少しでも多くの方に国際人権・人道法に関心を持っていただくことにつながることを期待しています。
参加学生からは、本模擬裁判開催により国際人権・人道法をより深く考える機会となった、各国からの参加者との親睦を深めることができたなどの声をいただき、また一般傍聴者からも高い評価をうけました。
模擬裁判上位入賞者・チームは、以下のとおりです。
(注)優勝チームには外務大臣賞、準優勝チームには外務大臣名による準優勝を授与。