
中曽根外務大臣演説
MDGsハイレベル会合(分科会1「貧困と飢餓」)
-中曽根弘文外務大臣ステートメント:ポイント-
平成20年9月25日、ニューヨーク
(全文・英語版)
はじめに
「貧困」との闘い:現状と課題
- 貧困削減は「MDG1」かつ他の開発分野を包含する広範な目標。
- MDGs中間年までの歩み
- MDGs報告書:全体として前進するもサブサハラ・アフリカで遅れ
- 顕在化する食料価格高騰の影響
- 成長と貧困削減の阻害要因(紛争、ガバナンス等)
- MDGs自体は「ベンチマーク」に過ぎない。09年以降の戦略を描くのは、国際社会の課題。
貧困と飢餓の循環を打ち破るための視点
- 我が国は、TICAD IV、G8サミットで、国際社会の叡智を結集しつつ、開発戦略の設定を主導。貧困と飢餓の循環を打ち破るための拠り所として以下の重要性を呼びかけ。
- 「人間の安全保障」の理念と、それを体現するアプローチとしての「全員参加」「マルチセクトラル」な取組
- 途上国のオーナーシップに裏打ちされた、持続可能な経済成長
2008年以降を見据えて:日本の取組
- 我が国は、TICAD IV及びG8サミットを通じ、既に様々なイニシアチブを打ち出し、本日のハイレベル会合に臨んでいる。
- 具体的支援策を紹介。
- 対アフリカ支援倍増
- 食料価格高騰:約3億ドルの緊急支援実施
- 農業:生産性向上を目指し、農業分野の5万人人材育成、今後10年でアフリカ諸国のコメ生産量倍増を呼びかけ。
- 保健:アフリカの人材育成10万人、世界基金に5.6億ドル拠出。
- 教育:30万、うちアフリカで10万人の理数科教員能力向上、アフリカ1000校の小学校建設
- 水・衛生:アフリカの650万人に安全な飲料水を提供
結語
- 次の世代に希望に満ちた世界を渡すとの国際社会共通の願いを実現すべく、我が国として応分の貢献を行っていく。