
高村外務大臣演説
高村正彦外務大臣スピーチ
平和の創り手「日本」骨子
平成20年1月24日
シンポジウム「平和を築(つく)る-日本と国連」(於:ホテル・オークラ)
(全文)(英語版)
【基本メッセージ】
- 日本は、ヒト・モノ・カネ・知恵・情報が自由に動く世界が必要。そのための「平和構築」。
- 日本の平和構築は、現場(ODAと要員派遣)、知的貢献、人づくり。
- お家芸のODAを用いた貢献に加え、治安回復前後の貢献(和平の仲介、PKO・多国籍軍への要員派遣(一般法の整備を含む)及び新たな形態の支援)にも積極的に取り組む。
(注)「平和構築」を大河の流れに例えたスピーチ
1.はじめに ―私にとってのカンボジア
- カンボジア和平説得工作の経験:平和構築への取組の必要性を実感
2.平和構築という大河のどこに関わるか
- 平和構築における日本の経験:カンボジア、東ティモール、イラク、アフガニスタン
- 2008年は日本にとって平和構築の節目の年
:第4回アフリカ開発会議(TICADIV)・G8サミット
- 平和構築で日本の関与は色々と可能
:日本と言えば「平和構築」との印象が浮かぶ国に
3.「なぜ」平和創りをするのか
- 平和で安定した世界でのヒト・モノ・カネ・知恵や情報の自由な流通こそ日本にとって不可欠
4.人づくりから始まる
- 平和構築分野の人材育成のためのパイロット事業開始:本格的な事業へ
5.ケーススタディ・ミンダナオの国際監視団への上級アドバイザーの派遣
6.限界とは何で、どう超えるか
- 新たな形態の資金協力:アフリカPKOセンター・チャド警察への支援
- PKOへの一層の関与:自衛隊、文民警察の要員派遣
7.「一般法」への決意
- 現行制度での関与を一層積極的に、かつ「一般法」の制定による制度整備
- お家芸たるODAの増額
8.終わりに
- 「日本といえば平和構築に頑張る国、平和構築といえば日本が得意な仕事」と思い浮かべてもらえる国に。