平成20年9月8日
於:ホテルニューオータニ「鶴・西の間」
尊敬する宋健中日友好協会会長
崔天凱在京中国大使
ご来賓の皆様
本日、日中平和友好条約締結30周年をこのような盛大な式典の下、迎えられたことを大変嬉しく思います。また、この式典開催のために御尽力された日中友好7団体の皆様に心より感謝申し上げます。私も急遽、お祝いのメッセージを添えさせていただくことにしました。
30年前に私の父の時代に日中平和友好条約が締結された後の両国関係は、様々な曲折もございましたが、総じて順調な発展の道のりを歩んでまいりました。今日の日中関係は、その経済的繋がり、人的往来、文化的交流の各領域において、密接不可分の状態に至っているといえます。しかし、両国関係の発展に限りはございません。この30年、私の父から私の代に至るまでの関係がそうであったように、私の息子、さらにその子供達の代には更なる発展がもたらされることでしょう。
今後の日本の対中政策に注目されている方もいらっしゃると思いますが、日中関係を重視するとの大きな流れには些かの変化もないことを確信しております。本年5月の私と胡錦濤国家主席の会談では、「戦略的互恵関係」の具体化を通じ、アジアと世界の良き未来をともに創り上げていくとの日中関係の方向性を示すことができましたが、中国との「戦略的互恵関係」を包括的に進めるという大方針は日中双方の国益の増進に資するものであると確信しています。
日中関係の発展に力を発揮してこられたご来場の皆様のこれまでの努力を称えるとともに、今後のますますの貢献を心より確信しつつ、この歴史的な時をともに祝福したいと思います。本日は誠にありがとうございました。