談話・コメント

外務報道官談話

マダガスカルの政治・治安情勢について

平成21年2月10日
  1. 1月末からマダガスカルにおいて大統領派と首都アンタナナリボ市長派との間で衝突が発生し、暴動等により多くの犠牲者が出ていることに懸念を表明します。特に、2月7日にアンタナナリボ市で発生した市長派のデモ隊と大統領警備隊との衝突により、30名以上の犠牲者が出た事件に関し、犠牲者並びにその御遺族に対し、心からの哀悼の意を表します。
  2. 我が国は、全ての関係者に対し、自制を求めるとともに、対話による平和裡の事態解決に向け、より一層の努力を望みます。

(参考)

  1. マダガスカルでは、2007年12月の首都アンタナナリボ市長選挙でラジョリナ候補がラヴァルマナナ大統領派の与党候補を破って当選して以来、大統領と同市長間に確執が発生。
  2. 2008年12月に政府がラジョリナ市長所有のテレビ局を閉鎖したことを契機に対立が激化。2009年1月に入り、市長が市民集会を開催、26日には一部が暴徒化して暴動が発生。ラジョリナ市長が大統領に辞任を要求し、自ら国家元首に就任する旨の声明を出し、ラヴァルマナナ大統領が市長を解任するなど対立がエスカレートしていた。2月7日、ラジョリナ市長派のデモが大統領宮に押しかけ、大統領警備隊と衝突。少なくとも死者30名、負傷者200名以上が発生した。1月26日の暴動発生からこれまで死者は約100名に上っている。
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