談話・コメント

外務報道官談話

ミャンマー情勢(政治活動家に対する禁固刑判決)

平成20年11月17日
  1. 我が国は、ミャンマーにおいて、昨年のデモに参加した多数の政治活動家等に対し、長期の禁固刑判決が行われていることを、ミャンマーにおける民主化及び人権状況の観点から深く憂慮しています。
  2. 我が国としては、すべての政治犯の速やかな解放と、ミャンマーの民主化プロセスが、すべての関係者を含む形で進められるよう、ミャンマー政府に対してこれまで累次にわたり働きかけており、今後ともミャンマーの民主化を強く働きかけていきます。

【参考】

  1. 種々の報道によれば、11日、被拘束中の1988年の民主化活動に参加した活動家23名に対し、それぞれ65年の禁固刑の判決が下った。この中には、1988年の民主化運動の学生指導者ミン・コー・ナイン氏や昨年8月のデモで積極的に活動した人物が含まれている。禁固刑を受けた活動家の家族の話によれば、判決はヤンゴン市内のインセイン刑務所内及びエーヤワディ管区マウービン刑務所内に設置された特別法廷で下された模様。
  2. 本件に関し、17日現在の国際社会の反応は以下のとおり。

    国連:事務総長声明で「深い懸念」表明と「すべての政治犯の解放」を要求。

    米:国務省副報道官声明で「強く非難する」旨表明し「すべての政治犯の解放」を要求。

    英:閣外相談話で「深い懸念」表明と「早期の解放」を要求。

    加:外相声明で「深い懸念」表明と「すべての政治犯を直ちに解放するよう」要求。

    EU:仏議長国声明で「強く非難する」旨表明し「判決の撤回とすべての政治犯の解放」を要求。

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