談話・コメント

外務報道官談話

スーダンにおける中国人労働者の殺害について

平成20年10月30日
  1. 今般、スーダン中部・南コルドファン州の石油施設にて活動中の中国人労働者9名が正体不明の武装勢力により誘拐され、これまで5名が殺害されたと承知しているところ、我が国は、このような文民の生命を脅かす行為を強く非難する。また、我が国は、犠牲者及びその家族に哀悼の意を表するとともに、いまだ拘束されている2名の解放を強く求める。
  2. 我が国は、改めて、スーダンにおけるいかなる武力行使にも反対するとともに、スーダンの武力衝突の停止、秩序と治安の回復、及び人道状況の改善に向けた国連及び関係者の努力を強く支持し、全ての関係者に対して、この努力に協力するよう求める。

【参考】中国人石油労働者の誘拐・殺害事件(報道等とりまとめ)

(1)10月19日(日曜日)、南コルドファン州(スーダン中部)の中国資本石油施設にて活動していた中国人労働者9名が、正体不明の武装勢力により誘拐。その後、一週間以上に亘りスーダン政府と当該武装勢力の間で人質解放を巡る交渉が展開されるも、27日には9名のうち5名が殺害、2名が負傷、2名が依然拘束されている(27日付スーダン外務省報道官発表)。

(2)10月30日現在、犯行声明は出されていないが、報道等によれば、ダルフール反政府勢力である『正義と公正運動(JEM:Justice and Equality Movement)』が、スーダンで石油採掘に従事する中国企業への反発から行った模様(但し、JEM報道官は事件への関与を否定)。

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