【参考】コンゴ民主共和国東部情勢(報道等とりまとめ)
天然資源が豊富なコンゴ民主共和国東部地域では、従来から反政府勢力(CNDP)を含む様々な武装勢力が周辺地域を巻き込みながら活動していたが、本年1月、「キブ州の平和・安全・開発に関する会議」において全紛争当事者がゴマ合意に署名し、一旦は停戦に合意した。しかし、本年8月28日北キブ州の州都ゴマ北東100キロメートルに位置するルツルでCNDPとコンゴ民主共和国国軍の間で戦闘が再開され、10月9日、CNDPは、ゴマの北方約50キロメートルに位置するコンゴ民主共和国国軍の基地(ルマンガボ)を奪取し、その後、ゴマに向けて侵攻を開始。10月29日、CNDPのンクンダ元将軍は、ラジオの電話インタビューに答え、CNDPはゴマ近郊まで進んでおり、ゴマには既にコンゴ民主共和国国軍の姿はなく、一方的に停戦を宣言する旨発言している。同地域では、停戦監視を目的に国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)が展開しており、国連の発表では、現在までに約20万人の国内避難民が発生している。