談話・コメント

外務報道官談話

ミャンマー情勢(政治犯の釈放)

平成20年9月24日
  1. 我が国は、23日(火曜日)、ミャンマー政府が、ウイン・ティン元国民民主連盟(NLD)書記等の政治犯を含む受刑者9,002名の釈放を実施したことを、同国の民主化及び国民和解につながる前向きな動きとして評価する。
  2. 我が国は、ミャンマー政府が、今後とも政治犯釈放の動きを更に推進するとともに、全ての関係者が参加する形で民主化プロセスを進めることを期待する。

【参考】

  1. 23日付ミャンマー国営紙報道

    「政府は、本23日、行いを正し、規律に服する囚人9,002名に対し、彼らの家族に対する社会的配慮から恩赦を与えて各刑務所から釈放し、彼らが国家の思いやりを理解し、地域及び自己の利益、そして2010年に開催される公正な総選挙に多くの国民と共に貢献できるよう計らった。」

    (注1)ミャンマー政府は、被釈放者の氏名は一切公表していないが、ウィン・ティン元NLD書記及び数名のNLD国会議員等の政治犯が含まれていることがNLD本部等により確認されている。

    (注2)ミャンマー政府による囚人に対する大規模な恩赦は、昨2007年11月16日から12月3日までの間に計8,585名に対し実施されて以来。

  2. 被釈放者に含まれるウイン・ティン元NLD書記(79歳)は、1989年に刑法、国家緊急事態法等に違反したとして現在にいたるまで拘束されていた。2000年に世界新聞協会「ゴールデン・ペン賞」、2006年に国境なき記者団「Journalist of the Year賞」等を受賞。
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