談話・コメント

外務報道官談話

両岸対話の再開について

平成20年6月13日
  1. 台湾海峡の平和と安定は地域及び世界にとって極めて重要であり、我が国としては、台湾を巡る問題が両岸当事者間の直接の対話により平和的に解決されることを期待している。
  2. こうした観点から、この度の両岸関係者による対話の再開を歓迎している。今後とも状況の推移を注視していきたい。

【参考】

(1)中台双方の窓口(中国側:海峡両岸関係協会 陳雲林会長、台湾側:海峡交流基金会 江丙坤理事長)のトップ会談は、1998年10月に開催後は、1999年7月に李登輝総統(当時)が、両岸は「特殊な国と国との関係」と発言(「二国論」)し、中国側がこれに強く批判したのをきっかけに中断。

(2)2000年5月に誕生した民進党政権においては、台湾側は「一つの中国」を認めることが対話の前提だとする中国側の主張に反発し、同政権の間(2000年5月~2008年5月)、対話は実現しなかった。

(3)本年3月に行われた総統選挙では、「一つの中国」を認め中国との対話を実現する旨公約した国民党の馬英九氏が総統に当選した。馬英九氏の就任直後には、呉伯雄国民党主席が、北京にて胡錦濤総書記と会見。

(4)本年6月11日、江丙坤理事長が、北京に赴き、陳雲林会長と会見し、トップ会談が実現した。「新華社」は、13日、両会トップが、両岸週末チャーター直行便と大陸住民の台湾観光について合意した旨報じた。

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