談話・コメント

外務報道官談話

イスラエルのディモナで発生した自爆テロについて

平成20年2月5日
  1. 我が国は、2月4日(月曜日)、イスラエル南部のディモナにおいて発生したパレスチナ人過激派による自爆テロを断固として非難する。御遺族に哀悼の意を表するとともに、負傷した方々に心からお見舞い申し上げる。テロは如何なる理由によっても正当化できず、テロを正当化しようとする如何なる試みも受け入れられない。
  2. アナポリス会議以降、和平交渉が再開するなど、和平実現に向け当事者間の努力が見られる中で、このような事件が発生したことは極めて遺憾である。
  3. 我が国は、パレスチナ自治政府に対し、このような自爆テロの防止のためにあらゆる必要な措置を採るとともに、過激派の取締りを求める。また、イスラエル政府が引き続き最大限の自制をもって対応することを期待する。

【参考1】事件の概要

  1. 2月4日午前10時30分頃、イスラエル南部のディモナの商業中心地において自爆テロ事件が発生し、少なくとも1名が死亡し(注:自爆テロリストを除く。)、11名が負傷した模様。邦人の被害者はなし。なお、イスラエルでの自爆テロ事件は、2007年1月29日に発生したエイラートにおける自爆テロ事件以来1年振りである。
  2. アル・アクサ殉教者旅団、パレスチナ解放人民戦線(PFLP)及びハマス軍事部門がそれぞれ本件に係る犯行声明を発出。

【参考2】関係国等の反応(報道)

  1. イスラエル:

     オルメルト首相:不断の戦争がイスラエル南部で継続。この戦争は継続し、テロを抑える。我々は手をゆるめることはない。

  2. パレスチナ:

    (1)アッバース大統領:ディモナでのテロ行為を非難。
    (2)ハマス:今回の作戦は、ハマス軍事部門によるもの。

  3. 米、スロヴェニア(EU議長国)、英:正当化の余地のないテロ活動と非難。
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