平成19年6月15日
【参考】最近のパレスチナ情勢(日本時間6月15日午前9時時点での報道とりまとめ)
(1)パレスチナ自治区ガザ各地で11日から12日にかけ、アッバース自治政府大統領の支持基盤ファタハとハマスの部隊間の対立が激化。ハマス軍事部門は、ファタハ治安部隊本部を占拠するなど、武力衝突が本格化。
(2)12日夜、ヨルダン川西岸ラマッラでファタハの中央委員会が開催され、ファタハはハマスがガザ地区で戦闘を停止するまで、挙国一致内閣への参加を停止することを決定。
(3)14日、ハマスは、ガザ地区の大統領府等ファタハの拠点を制圧し、ファタハ系の治安部隊の全拠点を制圧した旨宣言。
(4)同日、これを受け、アッバース大統領は、ハマスが軍事クーデターを企てたとして、パレスチナ全自治区を対象に非常事態を宣言し、ハニーヤ首相を罷免、緊急事態内閣を組閣する旨発表。ハマスは受け入れ拒否。
(5)今回の衝突により、これまでに100名前後の死者が発生した模様。