談話・コメント

外務報道官談話

インドにおける爆破事件について

平成19年2月19日

  1. 2月19日(月曜日)、インドのハリヤナ州で列車爆破事件が発生し、パキスタン国民を含む多くの死傷者が生じたことに、我が国政府は強い衝撃を受けている。亡くなられた方々及びその御遺族に哀悼の意を表するとともに、負傷者の方々に心からお見舞いを申し上げる。
  2. 無辜の人々を狙う今回の爆破事件は、極めて卑劣かつ許し難い行為であり、我が国はこれを断固として非難する。
  3. 我が国政府としては、引き続き、国際的なテロ対策分野でのインド政府及びパキスタン政府との協力関係を強化していく考えである。

(参考)

(1)報道によれば、19日(月曜日)日本時間午前3時24分(現地時間18日(日曜日)午後11時54分)、インド北部のハリヤナ州パニパット(首都ニューデリーから約80キロメートル北)付近を走行中の列車において少なくとも2回の爆発が発生し、客車2両で大規模な火災が発生した。また、事件列車から2~3個の粗製発火物が発見され、当局によって回収された。

(2)同列車は、デリーからパキスタンとの国境沿いのアターリーに向かう急行列車「サムジョーター」号(:パンジャーブ州アターリーを経てパキスタンのラホールまで結ぶ列車)で、当時約610人の乗客がいた。少なくとも66名が死亡し、15名が負傷した模様であり、犠牲者の多くはパキスタン人である由。

(3)今回の事件の原因は調査中であるが、マンモハン・シン・インド首相は、犯人を逮捕、処罰する旨表明し、また首相報道官は、本件事件が恐らくテロ行為によるものである旨述べた。

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