談話・コメント

外務報道官談話

我が国核軍縮決議案の国連総会第一委員会における採択について

平成18年10月27日

  1. 我が国が提出した「核兵器の全面的廃絶に向けた新たな決意」決議案が、10月27日(金曜日)(ニューヨーク時間26日(木曜日))、国連総会第一委員会において、圧倒的多数の賛成により採択されたことは喜ばしいことであり、大いに評価する。特に、本年の決議においては、9日(月曜日)に北朝鮮が実施を発表した核実験を非難するとの言及もなされており、14日(土曜日)の安保理決議第1718号に続き、国際社会の政治的意志が改めて表明されたと考える。
  2. 昨年5月の核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議は実質的な合意が得られず、また北朝鮮やイランの核問題等もあり、核軍縮を巡る最近の国際情勢は依然として厳しいと言わざるを得ない。こうした中、我が国は、唯一の被爆国として核廃絶を強く希求する国民感情に立ち、核廃絶に向けた「現実的かつ漸進的」な取組みを着実に継続し、核兵器のない平和で安全な世界の実現を目指すことが何よりも重要であるとの基本的考え方に基づき、本年も核軍縮決議案を国連総会に提出し、多数の支持を得たものである。
  3. 我が国としては、NPTを基礎とする国際的な軍縮・不拡散体制の維持・強化のため、引き続き様々な外交努力を行っていく考えである。
このページのトップへ戻る
外務報道官談話 | 平成18年談話 | 目次へ戻る