談話・コメント

外務報道官談話

ガザ国境通行再開について

平成17年11月26日

  1. わが国は、25日、ガザ・エジプト間の国境にあるラファハ検問所が再開したことを歓迎する。また、同検問所の再開のためのイスラエル政府、パレスチナ自治政府及び関係国の努力、特にEUの支援ミッション派遣を高く評価する。
  2. わが国は、イスラエル・パレスチナ双方が15日の合意を着実に実施することにより、ガザ地区の復興と民生の安定が図られ、中東和平プロセスの前進につながることを期待しており、そのための政治的・経済的支援を引き続き行う考えである。

(参考1)ラファハ検問所の再開(25日)

 25日、ラファハ検問所で業務開始式典が開催された。同検問所は、パレスチナ人により管理され、また、開門時間は、当初1日4時間程度に制限されるが、順次拡大される予定。イスラエルは、カメラを通じた監視を行う。EUは、パレスチナ人による国境管理を支援するための要員を派遣。

(参考2)イスラエル・パレスチナ間の主な合意内容(15日)

1.ラファハ検問所(ガザ・エジプト間国境)
 ラファハ検問所の通行は、11月25日を目途に再開される。

2.その他の検問所
(1)検問所は、継続的に運営される。緊急措置として、イスラエルは、2005年収穫期においてガザからの農産物の輸出を許可する。
(2)イスラエル及びパレスチナ自治政府は、検問所に関する共通の管理システムを用いる。
(3)イスラエルは、ガザからの全農産物の輸出を許可し、農産物の質及び鮮度が維持できるよう迅速な出域に取組む。イスラエルは、物資の輸出の継続を保証する。

3.ガザ・西岸間の連結
 人や物資のガザ・西岸間の移動に関し、イスラエルは、12月15日までにバスによる輸送を、明年1月15日までにトラックによる輸送体制を構築する。

4.ガザ海港
 ガザ海港の建設を開始する。イスラエルは、援助国に対し、右海港の運営に干渉しないことを保証する。

5.ガザ空港
 両当事者は、ガザ空港の重要性を認識し、右空港の安全保障面での調整、建設及び運営につき協議を継続する。

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