談話・コメント

外務報道官談話

リベリアの大統領選挙について(選挙結果の確定)

平成17年11月24日

  1. 10月11日(火曜日)に実施され、11月8日(火曜日)の決選投票に持ち込まれたリベリア共和国大統領選挙において、23日(水曜日)リベリア国家選挙委員会が最終結果を発表し、統一党(UP)のエレン・ジョンソン=サーリーフ女史の当選が正式に決定した。わが国は、ジョンソン=サーリーフ女史が移行政府から本格政府への移行期という節目の選挙プロセスにおいて、次期大統領に、また選挙にて選ばれたアフリカ初の女性大統領に就任されることになったことにつき、同氏およびリベリア国民に対し、祝意を表する。
  2. わが国は、リベリアにおける持続的和平の達成が、同国のみならずアフリカ全体の平和と安定にとって極めて重要であるとの観点から、これまで同国に対する支援を着実に行ってきている。
  3. また、わが国は、リベリアにおける民主化の進展に注目しつつ、同国との友好関係を維持・強化していくものであり、民意によって選出された新政府が平和の定着・復興開発に努力することを期待する。

(参考)

  1. リベリアにおいては1989年以降断続的に内戦が行われていたが、2003年8月に結ばれた包括和平合意により、同年10月に暫定政権が成立し、今次選挙結果を受け本格政府が成立する予定である。
  2. リベリア国家選挙委員会(NEC)は、日本時間23日(水曜日)深夜、8日(火曜日)に実施されたリベリア大統領選挙(決選投票)において、UNDPアフリカ局長やリベリア財務大臣経験のあるジョンソン=サーリーフ女史の大統領の当選が確定した旨発表した。

     得票率
      ジョンソン=サーリーフ候補  59.4%
      ジョージ・ウェア候補  40.6%

  3. わが国は、従来よりリベリアの平和と安定の実現と維持のために、支援を実施してきており、特に2004年2月の支援国会合より今までの間、邦人NGOや国際機関等を通じ、総額約2000万ドルの支援を実施してきた。
  4. 特に最近の支援としては、先月28日にWFP経由にて、2億円の食糧援助(小麦)を実施した。本援助は、長期の内戦により農業インフラの破壊等があり、未だ農業生産能力が回復していないために、被災民に対して食糧援助を実施するものである。食糧不足の緩和を通じて安定に寄与することが期待される。
このページのトップへ戻る
外務報道官談話 | 平成17年談話 | 目次へ戻る