
外務報道官談話
「北朝鮮の人権状況」決議の国連総会第3委員会における採択について
平成17年11月18日
- 11月17日(木曜日)(現地時間)、EUが提出しわが国も共同提案国となっている「北朝鮮の人権状況」決議が、84票の賛成多数をもって、初めてニューヨークの国連総会第3委員会において採択された。
- わが国は、拉致問題への明示的言及を含む北朝鮮の人権状況に関する決議が、国連総会第3委員会の場で採択されたことは、国際社会の多数の意思として、拉致問題を含む北朝鮮の人権状況に深刻な懸念を表明し、強く改善を求めたものと高く評価している。
- わが国としては、北朝鮮が、本件決議に示された国際社会の声を真摯に受け止め、拉致問題の解決はもとより、特別報告者の北朝鮮への受け入れをはじめとする人権状況の改善に向けた誠実な対応をとることを強く期待する。
(参考)
- 投票結果
賛成84票、反対22票、棄権62票で採択された(詳細は別添)。共同提案国は、EU諸国、わが国、米、ニカラグア、パラオなど45ヵ国。
- 決議の概要
強制的失踪の形態における外国人の拉致に関する未解決の問題を含め北朝鮮における組織的かつ重大な人権侵害に深刻な懸念を表明し、北朝鮮に対し、北朝鮮の人権にかかる国連特別報告者への協力等過去の人権委員会決議で掲げられた措置の完全な履行を含め、すべての人権と基本的自由の完全な尊重の確保を要請。
- 今後12月の国連総会本会議で採決に付され、採択の予定。