談話・コメント

外務報道官談話

天野ウィーン代表部大使の国際原子力機関(IAEA)理事会議長選出について

平成17年10月3日

  1. 10月3日(月曜日)、ウィーンにて開かれたIAEA理事会において、天野之弥ウィーン代表部大使がIAEA理事会議長に選出されたことは、従来から国際的な核不拡散体制の維持・強化と原子力の平和的利用の促進に向け、わが国が行ってきた積極的な貢献に対する国際的評価の表れであると受け止めている。
  2. IAEAは、国際的な核不拡散体制の維持・強化と原子力の平和的利用の両面において中心的な役割を担う国際機関であり、特に北朝鮮やイランの核問題等によって国際的な核不拡散体制が深刻な挑戦を受けている状況下、その重要性は増している。IAEA理事会は、そうしたIAEAの活動に関する実質的な意思決定機関として重要な機能を果たしている。
  3. わが国政府は、IAEAの円滑かつ効果的な運営における要であり、IAEA全体に大きな影響力を有する理事会議長職をわが方ウィーン代表部大使が務めることを通じ、今後とも、国際的な核不拡散体制の維持・強化と原子力の平和的利用の促進に対するIAEAの役割の強化に一層積極的に貢献するとともに、IAEAにおけるわが国の影響力および存在感を高めるために一層努力していく考えである。

(参考)
IAEA理事会
 理事会は、年1回(通常9月)開かれる総会に対して責任を負うことを条件としてIAEAの任務を遂行する権限を有する、IAEAにおける実質的な意思決定機関。理事会議長の任期は、年次総会(通常9月)後の理事会から翌年の総会後の理事会までの1年間。

このページのトップへ戻る
外務報道官談話 | 平成17年談話 | 目次へ戻る