
外務報道官談話
イランによるウラン転換活動の再開について
平成17年8月5日
- わが国は、EU3(英仏独)がイランとの間で長期的取り決めに向けた交渉を続けているさなかに、わが国をはじめとする国際社会からの呼びかけにもかかわらず、1日、イランがウラン転換活動を再開する旨をIAEAに通告したことに遺憾の意を表明する。
- ウラン転換活動の停止の継続は、昨年11月のEU3とイランの間の合意(パリ合意)、および、同月のIAEA理事会決議で要求されている事項であり、わが国としてもイランに対し、右を遵守するよう直接働きかけてきたところである。
- わが国としては、イランが、ウラン転換活動の再開を思いとどまり、すべてのウラン濃縮関連・再処理活動の例外なき停止をはじめとする、累次のIAEA理事会決議のすべての要求事項を誠実に履行することを強く求める。
(参考)累次のIAEA理事会決議の主な要求事項
(1)過去の活動に関する完全な情報開示を含むIAEAとの協力
(2)追加議定書の締結、完全履行、暫定実施
(3)全てのウラン濃縮関連・再処理活動の停止