
外務報道官談話
インドネシア・アチェの和平暫定合意について
平成17年7月19日
- わが国は、インドネシア政府と、独立アチェ運動(GAM)が、7月17日(日曜日)にアチェ和平に関する暫定合意に達したことを歓迎する。
- わが国は、従来から、アチェ問題がインドネシアの領土の一体性の下で平和的に解決されることを希望するとの基本的立場であり、今後とも、アチェ問題の平和的解決に向けた努力に対し、引き続き必要なあらゆる支援を行う用意がある。
(参考)
- アチェ問題については、30年近くに亘りインドネシア治安部隊と独立アチェ運動(GAM)部隊との間で衝突が続いてきた。
- 昨年12月末のスマトラ沖大地震およびインド洋津波被害が一つの契機となる形で、本年に入り、インドネシア政府とGAM指導部(在スウェーデン)との間で和平交渉がフィンランドで再開。同交渉は、アハティサーリ元フィンランド大統領が仲介役を務め、第5回交渉が行われていた17日、双方が和平の覚書(MOU)案に合意し暫定署名した。正式署名は8月15日にヘルシンキで行われる予定。
- 今回の和平合意の詳細は明らかになっていないが、両者が17日に出した共同声明においては、「双方(インドネシア政府およびGAM)は、アチェ人の政府(the government of Acehnese people)が、単一国家(unitary state)とインドネシア共和国憲法に基づく公正で民主的なプロセスを通じ明らかとなるような条件を創出することをコミットする」とされている。