12月13日から18日まで香港にてWTO第6回閣僚会議が開催され、最終日の18日には閣僚宣言が採択された(ポイント末尾参照)。
我が国から、麻生外務大臣、中川農林水産大臣、二階経済産業大臣、金田外務副大臣、三浦農林水産副大臣が出席。
日付 | 主要行事 |
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12月12日 | G6閣僚会合(中川大臣、二階大臣) |
12月13日 | 会議開会 G10閣僚会合(中川大臣) 議長主催少数国閣僚会合(中川大臣、二階大臣) |
12月14日 | AD(アンチダンピング)フレンズ閣僚会合(二階大臣) 日本政府代表ステートメント(麻生大臣発言、3大臣のステートメントを配布。) 途上国閣僚との昼食会(麻生大臣、中川大臣、二階大臣) 議長主催少数国会合(中川大臣、二階大臣) |
12月15日 | 開発に関する閣僚会合(中川大臣、二階大臣) G10閣僚会合(三浦農水副大臣) 議長主催少数国会合(中川大臣、二階大臣) |
12月16日 | ASEAN閣僚昼食会(二階大臣) 議長主催少数国会合(中川大臣、二階大臣) |
12月17日 | 閣僚宣言修正案提示 LDC閣僚との会談(中川大臣) 首席代表者会合(中川大臣、二階大臣) G6閣僚会合(中川大臣、二階大臣) 議長主催少数国会合(中川大臣、二階大臣) |
12月18日 | 閣僚宣言再修正案提示 首席代表者会合(中川大臣、二階大臣) 閉会式(中川大臣、二階大臣)→閣僚宣言採択 |
(注)この間、二国間会談、複数国間会談がほぼ連続して行われた。
(1)小泉総理が発表された「開発イニシアティブ」について、日本政府代表ステートメントや麻生大臣、中川大臣、二階大臣と途上国閣僚との昼食会などの場を通じて効果的に説明。途上国から高い評価を受け、開発問題に対する我が国の前向きの姿勢を効果的にアピールできた。また、宣言にもその考え方が反映された。
(2)中川大臣及び二階大臣が、議長主催少数国閣僚会合に連日徹夜で早朝まで参加。また、二国間会談や複数国会談を数多く行った。これらを通じて、我が国の立場を主張し、国益の確保に努めた。
(3)重要品目の扱いについて、G10として提案を発出し、交渉に貢献をした。
(4)非農産品市場アクセス交渉及びサービス交渉において、先進国と途上国の橋渡しをしつつ議論をリードし、交渉のとりまとめに貢献した。
(1)国内支持
(2)輸出競争
(3)市場アクセス
(4)交渉のスケジュール
綿花に関する全ての形態の輸出補助金を2006年に撤廃。綿花に関して、実施期間の始まりからLDC無税無枠を提供。国内支持について、一般フォーミュラより野心的に削減。実施期間も短縮。
アンチダンピング交渉における交渉の範囲や目的、議長による条文案の提示など今後の交渉の段取り等が記述された附属書Dのとおり、ルール交渉へのコミットメントを再確認。
交渉グループの報告(附属書E)に示された勧告を承認。同報告では、香港閣僚会議後速やかに条文ベースの交渉に移行する必要性が指摘されている。