平成20年6月30日
1. 6月27日、ジュネーブにおいて開催された非公式貿易交渉委員会(TNC:全WTOメンバーが出席する会合)の主要点次のとおり。
(1)ラミー事務局長より、25日のグリーン・ルーム会合(注:ラミーWTO事務局長主催少数国首席代表者会合)における発言を踏襲し、今後の交渉プロセスについて、概要以下のとおり発言。
(2)これを受け、多くのWTOメンバーより、閣僚会合開催に関する事務局長の発言への支持が表明された。
2. 我が国は、7月21日からの閣僚会合開催を歓迎する。我が国としては、積極的かつバランスのとれた成果を得て、ドーハ・ラウンド交渉が年内に妥結するよう、引き続き精力的な取組みを進めていく考えである。
(1)2001年より開始されたドーハ・ラウンドは、間もなく8年目に入ろうとしている。現在、2004年7月の枠組み合意、2005年12月の香港閣僚会議での合意を踏まえつつ、特に農業・NAMA(鉱工業品)のモダリティ(各国の関税削減率を決めるための方程式のようなもの)の子細につき議論を重ねてきている。
(2)今後の見通しは不透明であるが、来年には交渉のメインプレイヤーが交代する可能性もあり(ブッシュ米大統領、マンデルソン欧州委員(貿易担当)、ラミーWTO事務局長)、本年末までの妥結を目指した交渉が行われている。
(3)7月21日の週より開始されることとなる閣僚会合は、農業・NAMAのモダリティの合意を目指すものであり、ドーハ・ラウンドの成果の太宗を決定づける極めて重要な機会となる。