
WTOドーハ・ラウンド
農業・NAMA(非農産品市場アクセス)に関する再改訂議長テキスト発出
平成20年5月20日
- 5月19日(日本時間20日)、ファルコナー農業交渉議長及びステファンソンNAMA(非農産品市場アクセス)交渉議長より、農業及びNAMAのモダリティ(注:関税削減等に関する方式)に関する再改訂議長テキストが発出された。
- 個別論点についてはテキストを精査する必要があるが、とりあえずの評価として、
(1)農業については、上限関税について引き続き言及がない点や重要品目の数のベースが全品目となった点は評価できるが、重要品目の数や取扱い等、引き続き我が国にとって厳しい内容も含まれている。
(2)NAMAについては、各国間の議論を受けた具体的記述が追加されたところ、これが交渉の新たな促進材料となるよう期待する。もっとも、今回のテキストは、途上国係数が全体として高止まりする一方、先進国係数は引き下げの可能性が示される厳しい内容となっている。
- 今回、農業・NAMAの再改訂テキストが出たことにより、農業・NAMAのモダリティ合意に向けて、交渉はいよいよ重要な局面を迎えることとなる。我が国としては、積極的かつバランスのとれた合意を得て、交渉が年内に妥結するよう、引き続き精力的な取組みを進めていく考えである。
(参考)今後のラウンド交渉の見通し
- 見通しは不透明なるも、2008年末までの妥結を目指した交渉が行われている。
- 今後、農業・NAMAを同時に議論する水平的なプロセス(大使・高級事務レベル)を経て、農業・NAMAのモダリティ合意に向けた閣僚会合を開催すべく、議論が行われる見込み。
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