経済

WTOドーハ・ラウンド
(農業・NAMAのモダリティに関する議長テキストの発出について)

平成19年7月18日

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  1. 7月17日、ファルコナー農業交渉議長、ステファンソンNAMA交渉議長により、農業、NAMAのモダリティに関する議長テキストが公表された。
  2. 議長テキストは、交渉の大詰めの段階に向けて、議論の最終的な着地点を探るためのたたき台として提示されたものであり、両議長の努力に敬意を表する。
  3. しかしながら、議長テキストに記述された個別の論点については、改善も見られる一方、我が国にとって厳しい内容も含まれており、現時点で同意できるものではない。ただし、これは各国にとっても同様であり、この文書をたたき台としつつ、マルチの場で議論を積極的に行っていくことが肝要である。我が国として、必要な点については、来週以降ジュネーブで予定されている交渉会合等を通じ、具体的な修正を求めていく。
  4. 我が国は、ラウンドの年内妥結に向けて、今後の交渉に積極的に参画。今次ラウンドが開発ラウンドであることを充分踏まえ、交渉の速やかな進展のため、先進国及び途上国と協力し、農業の輸入国と輸出国のバランスを取る等、積極的かつバランスの取れた成果が得られるように、加盟国間の橋渡し役を果たしつつ、最大限の努力を傾注する考えである。

(参考)当面の交渉スケジュール(見込み)

 7月23日~ 農業・NAMAそれぞれの予備的議論
 7月下旬 TNC(貿易交渉委員会)
 7月下旬 WTO一般理事会
 8月一杯 交渉会合は行わず、各国によるテキストの検討
 9月3日以降 集中的な交渉プロセスを実施
 9月以降 議論を踏まえ、改訂版テキストを発出。

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