経済

中野外務大臣政務官の第13回UNCTAD総会出席(概要)

平成24年4月24日

  • (写真)
    (一般討論演説におけるステートメント) 
  • (写真)
    (世界投資フォーラム閣僚級円卓会議における発言)
  • (写真)
    (アティーヤ・カタール行政監督庁長官との会談)
  • (写真)
    (アティーヤ・カタール外務担当国務相との会談)
  • (写真)
    (ゴンサレス・コスタリカ貿易大臣との会談)   
  • (写真)
    (ヘルケス独経済技術省事務次官との会談)
  • (写真)
    (兪中国商務部部長助理との会談)
  • (写真)
    (マールズ豪外務政務次官との会談)

1.概要

  1. (1) 4月22日(日曜日),カタール・ドーハにて開催されている第13回国連貿易開発会議(UNCTAD)総会に,我が国から中野譲外務大臣政務官が首席代表として出席し,一般討論演説を行いました。UNCTADは,貿易と開発分野を扱う国連の機関であり,総会は4年に1回開催されます。
  2. (2)また,中野政務官は,UNCTAD総会のサイドイベントとして開催されている世界投資フォーラムの閣僚級円卓会議にも出席し,震災後の復興特区制度の創設等我が国の対内直接投資促進に向けた取組についても紹介しつつ,開発における海外直接投資(FDI)及び投資環境整備の重要性等について我が国の考え方を発言しました。(英文ステートメント) 
  3. (3)中野政務官は,この機会にカタール政府要人の他,総会参加国の政府代表と二国間会談を実施しました。

    (参考)今回で13回目となる今次総会は,21日から26日にかけて,「開発中心のグローバリゼーション:包摂的かつ持続可能な成長と開発」のテーマの下,貿易と開発に関する様々な問題を扱うテーマ別討論会,各国首席代表による一般討論演説,成果文書を策定するための全体委員会等,様々な会合が開催されています。

2.中野大臣政務官の一般討論演説(英文ステートメント)

 中野大臣政務官が行った一般討論演説の概要は次のとおりです(演説は英語で実施)。

  1. (1) 東日本大震災に際しての国際社会からの強固な連帯と友好の絆,支援に改めて謝意。我が国は,引き続き国際協力を推進。
  2. (2) 金融危機の発生後,開発途上国が多角的貿易体制に統合され,グローバリゼーションによる恩恵を享受できるようにするため,国際社会が貿易と投資のフローを維持していく責務は一層増大。日本は,保護主義の防遏,WTOドーハラウンド交渉の行き詰まり打破のため指導力を発揮。また,開発途上国をWTO体制に組み入れるため,日本は,「貿易のための援助」に積極的に貢献。特に,アジアでの経験と教訓を踏まえ,TICADプロセスを通じてアフリカの開発を支援。
  3. (3) 今次総会のテーマである「包摂的かつ持続可能な成長と開発」のためには,全ての開発主体が責任と役割を担うことが重要。この観点で,新興国が一層大きな自らの役割を自覚し,南南協力を推進することが重要であり,開発途上国では「良い統治」の実践,人間の安全保障の確保が重要。また,国連システムにおける貿易と開発のフォーカルポイントであるUNCTADが本来の役割を果たすため,透明性と効率性向上等のUNCTAD改革をメンバー国と共に進めていくことが重要。

3.各国閣僚等の会談

 中野大臣政務官は,主催国・カタールのアティーヤ行政監督庁長官及びアティーヤ外務担当国務相,ゴンザレス・コスタリカ貿易大臣,ヘルケス独経済技術省次官,兪中国商務部部長助理,マールズ豪外務政務次官と会談を行いました。概要は以下のとおりです。

(1) アティーヤ・カタール行政監督庁長官(22日午前)

 国交樹立40周年を迎えた両国関係,エネルギー・気候変動問題等について意見交換を行いました。二国間関係について,震災支援のため,カタール側より支援表明のあった1億ドルの使途のうち,第一陣となる宮城県女川町水産加工施設の整備事業の開始,7月の東京における「カタール・ウィーク」の実施等について触れられた他,エネルギー・気候変動については,アティーヤ長官が議長を務めるCOP18について,3月の東京での非公式会合等を踏まえた今後の議論のあり方等について意見交換が行われました。

(2)アティーヤ・カタール外務担当国務相(22日午前)

 1月の玄葉大臣のカタール訪問を踏まえ,日・カタール間の政策対話のあり方を含め,二国間関係,国連における協力等幅広い国際場裡での協力について意見交換を行いました。

(3)ゴンザレス・コスタリカ貿易大臣(22日午後)

 昨年12月のチンチージャ大統領訪日の成果を踏まえた今後の二国間経済関係の強化に向けた取組,WTOにおける協力等について意見交換を行いました。

(4) ヘルケス・独経済技術省次官(22日午後)

 日独二国間関係の他,欧州債務危機,日EU・EPA等について意見交換を行いました。また,震災後のEUによる日本産品の輸入規制の緩和について働きかけを行いました。

(5)兪中国商務部部長助理(22日午後)

 WTOにおける協力等について,意見交換を行いました。

(6)マールズ豪外務政務次官(22日午後)

 第6回島サミットに向けた日豪協力,WTOにおける協力等について意見交換を行いました。

このページのトップへ戻る
目次へ戻る