
中東(仮訳〔骨子〕)
- 中東の現状を深く懸念し、地域に平和を回復するための決意で一致。派遣中の国連事務総長ミッションを全面的に支持。地域の問題の根本的な原因は、包括的な中東和平の欠如。
- 差し迫った危機は、地域を不安定化させ、パレスチナ、イスラエル及びレバノンの民主主義と平和への希望をくじこうという過激派の企てに起因。これらの過激分子により、中東が混乱に陥ることは許容されず、過激派は攻撃を即座に中止すべき。
- イスラエルは、その行動の戦略的および人道的な帰結を認識すべき。イスラエルに対し、自制し、無辜の市民の犠牲者や民生施設への損害を出さず、レバノン政府を不安定化させるような行動を差し控えるよう求める。
- 喫緊の優先課題は、停戦のための条件を作ること。以下が必要。
- ガザおよびレバノンにおけるイスラエル兵の無事返還。
- イスラエル領への砲撃の終了。
- イスラエルによる軍事作戦行動の終了とガザからの早期撤退。
- 拘束されたパレスチナの閣僚と議員の解放。
- 決議1559及び1680の完全な実施のための計画を策定するよう安保理に求める。決議1559に従ったレバノン政府によるすべての領土への主権行使を支持。国際的治安/監視プレゼンスの可能性の安保理による検討を歓迎。レバノンとイスラエル当局間の政治対話の開始、ドナー会合開催を含め、レバノン人に対する経済・人道面のニーズを支援。
- すべてのパレスチナ人がイスラエルの存在、非暴力、ロードマップを含む過去の合意と義務を受け入れるべき。イスラエルは、最終的な解決を害しうる一方的な行動を慎み、誠実な交渉に合意する必要。現在の暴力の即時終了、国際暫定メカニズムの即時拡大、パレスチナ・イスラエル間の治安協力の再開、パレスチナ・イスラエル間の政治的な対話再開が目標。
- カルテットは主要な役割を継続。エジプト、サウジ、ヨルダン、その他の地域の主要な関係者の平和回復に向けた努力を歓迎。今週末に行われる国連事務総長ミッションの安保理に対する報告に期待。