G7 / G8

安定化と復興における協力と今後の行動に関するG8宣言
(仮訳)

サンクトペテルブルク、2006年7月16日

  1. 急速な変化を遂げる国際情勢及び新たな脅威と課題の進化は、国際社会からのより機敏かつ適応性に富んだ対応を求めている。国際社会は、紛争から持続可能な平和への移行期にある脆弱な国家と国民を、強固な安定化・復興援助をもって支援する用意をしておくべきである。国連は、国際的な平和維持及び安定化・復興活動において第一義的な活動主体である。国連は、紛争から抜け出しつつある国々に対し、より持続的で、調整され、焦点を絞った支援を提供する、新たな平和構築委員会を設立した。国連はまた、平和構築支援事務所及び常設の平和構築基金を設置中であり、またその組織機構をより効果的に活用するため、その統合ミッション計画プロセスを改訂中である。G8諸国及び他の地域機関等との適切なレベルのパートナーシップによって、同計画は文民に対するよりよい保護と安定化・復興に対する、はるかに調整されかつ戦略的な国際的取組みにつながるであろう。多国間・地域的機関及び各国は、多大なる資源を近年の安定化・復興のための新たな手段の開発に集中させてきた。各国は、防衛、開発及び外交能力の統合により、安定化・復興のための共同計画及び戦略を支援するため、各国の資源の更なる活用を図っている。
  2. G8諸国はまた、安定化・復興分野において不十分な点につき、特にアフリカに重点を置いて取り組みに努めてきた。これらのイニシアティブはいずれも成果をあげてきているが、それが真に成功するため、G8首脳は、国連の能力を強化し、これを補完する国家及び地域の能力を提供するような、安定化・復興へ向けたより一貫したグローバルな取組みの構築の必要性を確認する。国家の能力は主導的な取組みであり、国際的な取組みは国連、地域的及び国家的イニシアティブを混合したものを含むと期待される。G8首脳は一体として、G8諸国間及び紛争予防、安定化及び復興における鍵となるG8以外のパートナーとの間で、G8内外の既存の取組みを結びつけ、それを発展させるより調整された取組みを、以下の方策にコミットすることを通じて構築することを約束する。

安定化・復興における協調強化のための方策

G8パートナー間での協力:我々は、議長国ロシアに対しこの問題に関する協議を開催し、主導するよう求めた。以下の方策の実施の実現可能性につき協議するために、G8諸国の専門家は、国連総会終了後、2006年中の可能な限り早い時期に、国連及び適当な地域機関から様々な分野(開発、安全保障、外交)の代表を招待し、会合を持つ。

このページのトップへ戻る
目次へ戻る