平成21年6月26日
平成21年6月26日(金曜日)、トリエステ(イタリア)におけるG8外相会合の際に、アフガニスタン及びパキスタン外相を招いたワーキングランチが1時間半程度開催されたところ、概要下記のとおり(G8からは米を除き外相が出席。米はホルブルック・アフガニスタン・パキスタン特別代表出席)。
スパンタ・アフガニスタン外相及びクレーシ・パキスタン外相より、これまでの国際社会の支援に謝意を述べつつ、自国の直面する課題及び取り組みへの決意をそれぞれ説明し、引き続きの支援を要請。アフガニスタンからは、特に、8月の大統領選挙を自由で公正な形で行うことに取り組んでいること、また、テロ撲滅のためには社会経済開発や政府機能の強化に加え、地域協力が必須である点を強調。パキスタンからは、テロを一掃する方針で取り組んでおり、各国とも協力していること、また、掃討作戦の結果として生じた国内避難民(IDP)の問題を抱えていることにつき説明がなされた。
これを受けてG8各国より、アフガニスタン大統領選挙が自由、公正かつ信頼に足る形で実施されることの重要性が強調された。また、パキスタンについては、テロ対策やIDP支援の必要性に加え、インドとの関係改善の重要性が指摘された。各国とも、アフガニスタン、パキスタン両国に対し引き続き支援を行うことを表明。
議論の主な要素を集約した文書として、議長国(伊)がG8・アフガニスタン・パキスタン外相共同声明をとりまとめた。
中曽根外務大臣からは、以下のメッセージを発言した。