
テロ対策に関するG8首脳声明―グローバル化時代の安全保障(骨子)
平成19年6月8日
- 国連の中心的役割: 国連グローバル・テロ対策戦略の歓迎、国連包括テロ防止条約案の早期締結に対するコミットメントと強い要請。
- 近代的通信・情報技術のテロリストによる犯罪上への濫用への対処: 新技術のテロリストによる悪用形態への理解の深化、テロリストによる技術の使用を探知、中断するための手法の特定、各国の経験を共有。
- 重要エネルギー・インフラの保護: 重要エネルギー・インフラの脆弱性、潜在的リスクの評価、効果的な対処のベスト・プラクティスを共有。
- 交通保安の向上: SAFTI(安全かつ容易な海外渡航イニシアティブ)の採択完了、陸上交通セキュリティ国際ワーキング・グループの創設を歓迎。
- テロの過激化と勧誘への対処: 障壁と誤解の打破、多様性と穏健さの尊重を促進。テロリストの過激化と勧誘に関する専門家の努力を歓迎。
- テロや暴力的過激主義の資金源となる現金の密輸出入への対処: FATF(資金洗浄に関する金融活動作業部会)の努力を賞賛、テロや犯罪目的での現金の移転の悪用に対処。
- 核テロリズムの防止: 関連条約の批准慫慂(核テロ防止条約、改正核物質防護条約)、GI(核テロリズムに対抗するためのグローバル・イニシアティブ)の参加国拡大のための努力を支持。
- テロ対策における民間部門への関与: 昨年の官民協力国際フォーラムで開始された作業の継続を決意。
- アフガニスタン・パキスタン国境地域におけるテロ対策: G8外相会合で発出された共同声明を支持。貧困の削減と民間部門の関与に期待。
- 人権とテロ: テロ対策における人権への配慮。