
G8 貿易宣言(骨子)
平成19年6月8日
1.ドーハ開発アジェンダ(DDA)の合意の必要性
- ドーハ開発アジェンダ(DDA)において、野心的でバランスのとれた包括的な合意を達成する必要性を強調。2007年末までのラウンド妥結に貢献するとの信念を強調した2007年4月12日のG6貿易大臣コミュニケに留意。
2.交渉妥結に向けた取組み
- DDAのすべての分野について高い水準の野心をもって取り組むことを誓うとともに、すべてのWTO加盟国に対して、交渉が迅速に成功裡の妥結に至るよう、建設的な柔軟性を示すよう呼びかける。
3.主要国の役割とジュネーブでのマルチのプロセス
- 貿易を担当する閣僚、特に主導的な先進国及び主要な新興経済国の閣僚に対して、多国間での交渉がモダリティに関する合意へ至るための堅固な土台を今後数週間の間に提供するよう要請。適時にブレークスルーに達するよう、ジュネーブでの様々な交渉グループの中で、交渉関係者があらゆる必要な努力を行うことを期待。また、WTO事務局長や各交渉グループ議長と、また、すべてのWTO加盟国の間で、緊密に協力することが必要である旨強調。
4.「貿易のための援助」の重要性
- DDAの開発の側面に完全にコミット。「貿易のための援助」の重要な役割を強調。すべてのドナーに対して、2010年までに用い得る手段の質と量を改善することを強く求めるとともに、パートナー諸国に対して、「貿易のための援助」という課題を貧困削減及び国家開発戦略に含めるよう求める。