
アフリカにおける成長と責任(サミット首脳宣言)(骨子)
平成19年6月8日
1.総論
- G8によるこれまでの援助コミットメントを再確認するとともに、アフリカ開発における新興国の責任ある利害関係者としての役割を奨励。アフリカ・パートナーシップ・フォーラムや2007年春の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)等を通じ、元気なアフリカを支援。
2.良い統治と地域機関の強化
- 良い統治はアフリカの平和と安定、持続的発展と成長の要。
- アフリカ諸国による「アフリカにおける相互審査メカニズム(APRM)」への参加拡大、G8財務大臣会合で合意された「アフリカにおける財政面のよい統治のための行動計画」の促進、アフリカの地域経済共同体機関(RECs)の強化。
- アフリカにおける開発の成果向上のための原則として、被援助国における普遍的価値の重視、基盤が脆弱な国家への対応の向上、経済機会の醸成(民間部門の活用)等。
- 新興国を含む全てのドナーに援助の透明性向上と国際的な規律の遵守を慫慂。
3.投資の促進と持続可能な成長
- 投資環境の整備、金融市場の強化、持続可能な投資の実現、「貿易のための援助」の促進を含むアフリカの貿易促進、成長を実現するための教育の重視。
4.平和と安全の促進
- アフリカの平和と安全は、アフリカの成長の前提。
- アフリカ待機軍の文民部門(含む警察機能)強化。
- アフリカ諸国による小型武器の拡散・過剰蓄積防止対策を支援。
5.保健の向上とエイズ、結核、マラリア対策
- 世界エイズ・結核・マラリア対策基金への拠出促進、蚊帳供与を含むマラリア対策、エイズ対策へのユニバーサル・アクセスに向けた努力を強化。こうした目標の達成に向けて少なくとも600億米ドルを今後とも提供する努力を継続。
- アフリカ保健システムの向上のための重要性を強調。