2008年10月15日
(英文はこちら)
我々、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、ロシア、英国及び米国の首脳並びに欧州委員会委員長は、現下の危機を解決し、金融機関を強化し、金融システムへの信頼を回復し、我々の市民とビジネスに健全な経済的基盤を提供すべく、共通の責任を果たすとのコミットメントで一致団結している。
我々は、財務大臣、中央銀行総裁により採択され国際通貨金融委員会によって支持された、個別のあるいは共同の行動についての協調的な枠組を明示したG7行動計画の実施を支持して実行された最近の決定及び行動を歓迎し、賞賛する。これらの措置は、金融機関が必要としている資本へのアクセスを獲得し、システム上の重要性を有する金融機関を支援しその破綻を避けるとともに、信用市場の機能を回復しモーゲージの流通市場を再開し、預貯金者を保護することに資する。我々は、緊急に、透明性をもって、かつ無差別的な形でこれらの措置を実施する。我々は、緊密な協力と調整を誓約する。
現下の危機に対処する中で、我々は、新興経済国及び開発途上国に対するこの危機の悪影響を和らげるよう努め、影響を受ける国々を支援する上でIMFが果たす決定的に重要な役割を強く支持する。我々は、開放経済と適切に規制された市場が経済成長、雇用及び繁栄に不可欠であることを再確認する。したがって我々は、内向きにならないこと及び過去数十年にわたり世界的な生活水準を大きく浮揚させ何百万もの人々を貧困から救い出してきた貿易と投資の自由化を促進する努力の継続の重要性を強調する。この観点から、我々は、野心的でバランスのとれた結果と共にWTO交渉が成功裡に妥結することをもたらすための努力を強化する決意である。
我々の現下の焦点は市場の安定化及び信頼回復という喫緊の責務にあるが、現下の危機によって明らかになった欠陥を改善するため、世界の金融セクターについて、規制的及び制度的レジームへの変更が必要である。これらの変更を具体化する議論は金融安定化フォーラムやIMFの作業を踏まえつつ行われるが、これには先進国及び開発途上国の双方が関与する必要がある。我々は、21世紀の課題の克服を目的とする改革のためのアジェンダを採択するため、近い将来の適切な時期に、鍵となる国々との首脳会議が行われることを期待している。
我々は、我々が協働することで、現下の課題を克服し、我々の経済が安定と繁栄を取り戻すことを確信している。