
西アフリカ諸国におけるエボラ出血熱感染拡大防止のための緊急無償資金協力の実施,国連エボラ緊急対応ミッションへの外務省職員の派遣及び世界保健機関を通じた医療専門家の派遣について
平成26年12月9日
- 本9日,西アフリカ諸国におけるエボラ出血熱感染拡大を防止するため,世界保健機関(WHO)及び国連世界食糧計画(WFP)に対し,先般リベリア,シエラレオネ,ギニア,マリに供与を決定した計70万セットの個人防護具(PPE)の輸送及び配布,感染予防に関する技術支援等を内容とする約8億2,000万円(850万米ドル)の緊急無償資金協力を決定しました。
- また,エボラ出血熱対策における人的貢献として,今般,医師免許を有する外務省職員1名を国連エボラ緊急対応ミッション(UNMEER)に派遣することを決定しました。
- さらに,WHOを通じ,新たにシエラレオネに1名の日本人医療専門家を12月14日から約1ヶ月間派遣することも決定しました。
- 我が国としては,引き続き,エボラ出血熱の終息へ向けて切れ目ない支援を実施していく考えです。
【参考】
- 緊急無償資金協力
(1)供与額:850万米ドル(約8億2,000万円)
(2)供与先:支援分野
・WHO:個人防護具(PPE)の輸送・配布,PPE付属品等購入,PPE着脱トレーニング等を含む感染予防に関する技術支援
・WFP:PPEの輸送等支援(約15万米ドル),輸送・緊急通信等分野
- 国連エボラ緊急対応ミッションへの人員派遣
(1)氏名:小沼士郎 アフリカ第一課企画官
(2)派遣先:国連エボラ対応緊急ミッション(UNMEER)
(3)派遣先の官職:シニア・アドバイザー
(4)派遣期間:2015年2月末まで
- WHOを通じた医療専門家の派遣
(1)氏名:岩田 健太郎(いわた・けんたろう)医師
(2)所属:神戸大学 自然科学系先端融合研究環都市安全研究センター教授 兼 医学部附属病院感染症内科長
(3)期間:平成26年12月14日~平成27年1月中旬(約1か月)
(4)派遣先:シエラレオネ
※今回の派遣により,我が国はこれまで延べ11名の専門家を派遣することとなる。