国別地域別政策・情報

アフリカ主導国際マリ支援ミッション支援国連信託基金に対する
緊急無償資金協力について

平成25年3月17日

  1. 我が国は,マリでのテロとの闘い等のため展開されているアフリカ主導国際マリ支援ミッション(AFISMA:アフィスマ)に対する支援として,AFISMA支援国連信託基金に,600万ドルの緊急無償資金協力を実施することを決定し, 3月16日及び17日にエチオピアで開催された第5回アフリカ開発会議(TICAD V)閣僚級準備会合において岸田文雄外務大臣から発表しました。
  2. 我が国は,この協力を通じて,フランス軍・マリ国軍・AFISMA軍によってテロリスト・グループから解放されたマリ中部・北部において住民の安全を確保し,社会の不安定化を防ぐための人道的地雷除去活動を支援する予定です。
  3. この協力は,マリ及びサヘル地域の安定化に向けたアフリカ自身の努力に対する直接的な支援であり,人道的な側面から同地域全体におけるテロとの闘いの推進及び治安維持・平和の定着に資することが期待されます。
  4. この協力は,先般の在アルジェリア邦人に対するテロ事件を受けて1月29日に岸田外務大臣が発表した三つの柱のうち,「サヘル・北アフリカ・中東地域の安定化支援」の具体的な取組の一つとして行われるものです。我が国は,今後もアフリカ諸国を始めとする国際社会と協力しつつ,テロとの闘いを進めていく考えです。
(参考1)
  1. マリ北部では,昨年春以降,イスラム原理主義グループがイスラム法に基づく統治を行う等,マリ政府が実効支配を行えない状況が続いていた。本年1月,イスラム原理主義グループが南進を始めたことから,フランス軍がマリ政府の要請に基づいて介入。マリ中部・北部の主要都市を解放した。
  2. 西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)は,マリにおける事態収拾のため,アフリカ諸国中心の多国籍部隊であるアフリカ主導国際マリ支援ミッション(AFISMA)の派遣を準備。国連安保理決議第2085号によりAFISMAのマンデートが承認されたものの,資金等の不足のため本格的展開に至っておらず,国際社会の支援が求められている。
(参考2)在アルジェリア邦人に対するテロ事件を受けた三つの柱
  1. 1月29日,岸田大臣は,在アルジェリア邦人に対するテロ事件を受けて以下の三つの柱を立て,この下で具体的な取組を積極的に打ち出していく旨表明。
     (1)国際テロ対策の強化
     (2)サヘル・北アフリカ・中東地域の安定化支援
     (3)イスラム諸国・アラブ諸国との対話・交流の推進

 

このページのトップへ戻る
目次へ戻る