国別地域別政策・情報

「アフリカの角」地域における干ばつ支援について
(ケニア共和国内の難民キャンプを支援するための緊急援助物資の供与)

平成23年8月5日

  1. 本5日(金曜日),我が国政府は,ケニア共和国政府の要請に応じ,ケニア共和国内の難民キャンプを支援するため,国際協力機構(JICA)を通じ,同機構のフランクフルトにある備蓄倉庫から5,000万円相当の緊急援助物資(発電機,浄水器等)を供与することを決定しました。
  2.  「アフリカの角」地域においては,昨年秋から干ばつが悪化し,本年春の雨季に十分な降雨量が得られなかったことから,過去60年で最悪の干ばつによる食糧危機が発生しています。国連(OCHA)によれば,現在,ソマリア,ケニア,エチオピア,ジブチにおいて,約1,240万人が緊急人道支援を必要としています。
  3.  我が国政府は,これまでも国際機関と協力した約9,500万ドルの支援や,NGOの同地域における活動支援(8,000万円)を決定・実施していますが,今回の緊急援助物資の供与も,こうした我が国政府による支援の一環であり,「アフリカの角」地域にあるケニア共和国内の難民キャンプにおけるUNHCRの支援活動において活用されます。
  4. 我が国政府としては,今次決定した支援を迅速に実施するとともに,今後も,情勢の推移を見ながら,必要な人道支援を行っていく考えです。

(参考1)我が国の支援
(1)本年1月~2月,国連世界食糧計画(WFP),国連児童基金(UNICEF),国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)等国際機関を通じて,約9,000万ドル(約72億円)の支援を実施。

(2)7月12日に潘基文国連事務総長が発表した「アフリカの角」地域に係る支援要請に迅速に応える形で,同月15日,WFPと協力しつつ,食糧支援を実施することとし,500万ドル(約4億円)の緊急無償資金協力を行うことを決定。

(3)我が国の主な国際協力NGOを傘下に置くジャパン・プラットフォーム(JPF)は,同地域における活動支援として8,000万円(約100万ドル)の政府資金を充てることを決定。

(参考2)7月12日の潘基文国連事務総長の発表要旨
「アフリカ東部におけるこの数十年で最悪の干魃により,1100万人以上が生命の救助のための支援を必要としており,自分は国連機関(UNHCR,WFP,UNICEF,UNDP,OCHA)を招集して対応振りを検討し,この危機の悪化を防ぐためにあらゆることをしなければならないとの点を確認した。」

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