
パキスタン・イスラム共和国における洪水被害に対する緊急援助物資の供与について
平成22年8月26日
- 本26日(木曜日),我が国政府は,記録的な豪雨による洪水被害を受けたパキスタン・イスラム共和国政府に対し,先に決定した約2,000万円相当の緊急援助物資の供与に加え,約2,000万円相当の緊急援助物資(浄水器,テント等)の供与をすることを決定しました。
- パキスタンでは,7月末からの豪雨により,北西部地域を中心に広範囲で洪水が発生し,同国北西部に位置するハイバル・パフトゥンハー州をはじめ,洪水被害は現在,インダス川中・下流域のパンジャブ州中南部やシンド州等にも拡大しています。23日時点の国連発表によれば,死者数は約1,600名,被災者総数は約1,720万人です。パキスタンでは,医療施設の不足や水の汚染により感染症が拡大しており,今後,衛生環境の更なる悪化による感染症の拡大が懸念されます。
- 我が国としては,同国政府の要請を踏まえ,我が国とパキスタンとの友好関係にも鑑み,被災者に対する人道的支援のため同国に対し緊急援助を行うこととしました。
(参考)我が国の支援
- 緊急無償資金協力:計1,300万ドル
- 緊急援助物資(今回の支援を含む):約4,000万円(約40万ドル)
- ジャパン・プラットフォーム向け:約120万ドル
- 自衛隊ヘリコプター部隊の派遣
- 世銀及びADBによる被害ニーズ調査への専門家の派遣(計5名)