平成22年8月19日
- 今般,記録的な豪雨による洪水被害を受けたパキスタン・イスラム共和国政府から我が国に対し,人道的活動を実施するためのヘリコプター派遣の要請がありました。
- これを受けて,13日,外務省及び防衛省の職員を同国に派遣し,現地の具体的ニーズ及び治安状況等につき調査を進めてきましたが,自衛隊のヘリコプターによる国際緊急援助活動の必要性が高いと判断し,本19日,防衛省に対して,国際緊急援助隊として自衛隊を派遣することについて協議を行いました。防衛省は,国際緊急援助隊として自衛隊部隊を速やかに派遣するため,所要の準備を進める予定です。
- なお,我が国はこれまで,緊急援助物資の供与をはじめとして,食料,水,衛生等の分野で総額約1,440万ドル(約12億2千万円)の緊急人道支援を決定し,実施してきております。
【参考1】被害の現状
(1)パキスタン各地での記録的な豪雨により,1,600名以上死亡,1,380万人が被災。被災者の救援活動及び被災地の復旧活動は長期化する模様。
(2)11日,国連は約4,600万ドル(約391億円)の緊急アピール(初期緊急洪水対策計画)を発出(テント,食料支援,飲料水支援等。期間は90日間)。
【参考2】日本の支援状況
総額約1,440万ドル(約12.2億円)の支援を実施(緊急無償資金協力:13百万ドル,緊急援助物資:約0.2百万ドル,ジャパンプラットフォーム向け:約1.2百万ドル)