
スリランカにおける国内避難民に対する緊急無償資金協力について
平成21年5月1日
- 5月1日(金曜日)、日本は今般のスリランカ民主社会主義共和国における国内避難民(IDP)に対する支援として、400万ドル(約4億1,200万円)を上限とする緊急無償資金協力を実施することを決定しました。
- スリランカ政府の発表によれば、4月20日(月曜日)~22日(水曜日)にかけて、スリランカ北部LTTE(タミル・イーラム解放の虎)支配地域に人間の盾として捕らわれていた10万人を超える国内避難民が政府支配地域へ脱出した他、本年1月以降に脱出した国内避難民は17万人以上になっています。本件支援は、スリランカ政府や国連機関による緊急人道支援の要請に応えて、これら国内避難民に対するテントや非食糧物資、給水等の支援に必要な資金を供与するものです。
- 日本はこれまで東京会議四共同議長国として、スリランカ和平のために積極的な働きかけを行ってきています。今般の人道状況の悪化に際しても、日本は関係者に対し、国内避難民の安全確保や状況の改善を強く要請してきており、今回の緊急無償資金協力の供与は、状況改善努力を後押しするために行うものです。
- 日本としては、国連児童基金(UNICEF)、国際連合難民高等弁務官事務所(UNHCR)、国際移住機関(IOM)及び赤十字国際委員会(ICRC)等の国際機関等と協力しながら早急な支援を実施していく考えです。