平成20年7月9日
- 我が国政府は、7月9日(水曜日)、台風による災害を受けたフィリピン国共和国政府に対し、約2,000万円相当の緊急援助物資(スリーピングマット、プラスチックシート、ポリタンク)を追加で供与することを決定した。
- フィリピン共和国では、6月20日以降、同国中部及び南部において台風による集中豪雨により、パナイ島イロイロ市及び周辺地域で洪水が発生し、同州周辺地域で多数の死者、行方不明者が確認されていたが、その後、イロイロ市及び周辺地域だけでなく、全国的な規模で広範に甚大な被害状況が明らかになってきている(死者608人、被災者約400万人、7月2日現在。)。ミンダナオ島では被害が大きく拡大している。フィリピン共和国は、我が国に対し、緊急援助の追加実施を要請してきている。
- わが国としては、被災者に対する人道的支援の観点およびわが国とフィリピン共和国の友好関係に鑑み、同国に対し緊急援助を行うこととしたものである。
(参考)
今次被害に関し、6月24日午後、高村外務大臣よりフィリピン共和国のロムロ外務長官に対し、日本国政府及び日本国民を代表して、亡くなられた多数の犠牲者の遺族の方々への哀悼の意を表するとともに、被災者の方々の速やかな恢復と復興を記念するお見舞いメッセージを発出するとともに、同25日に約2,000万円相当の緊急援助物資を供与した。