
韓国油流出事故に対する緊急援助について
平成19年12月14日
- 今般、政府は、7日午前に韓国西岸で発生した油流出事故に関し、韓国政府に対し、油防除の助言等を行う国際緊急援助隊専門家チームの派遣及び約3,000万円相当の緊急援助物資(油吸着材)の供与を決定した。
- 韓国では、12月7日午前7時頃、韓国西岸(忠清南道泰安郡シン島北西6海里)において、停泊中の香港籍タンカー「HEBEI SPIRIT」(14万6千トン)とタグボート曳航中のクレーン台船が衝突し、タンカーの積荷の原油26万3千キロリットルのうち、約1万5百キロリットル(推定)が流出する事故が発生した。韓国政府は、「国家災難危機宣言」を発出するなど国内の防災機関を総動員するなど対処しているが、被害が深刻な状況にあり、同政府は我が国政府に対して緊急援助を要請してきた。
- 我が国としては、今回の災害による被災者に対する人道上の観点、大切な隣国である韓国との友好協力関係、さらには、我が国と近接する海域における海洋汚染の防止の観点から、同国に対する緊急援助の実施を決定したものである。